science

光学顕微鏡限界

大学院の講義を受けていろいろ勉強になった。 光学顕微鏡の分解能は Raileigh (レイレイ) の分解能として以下の式で与えられている。 0.61 x 使用する光の波長 / 屈折率 n x sin (開口角) このときの 0.61 は経験的に決定された値であり、ふたつの光源由来の…

電子的注釈の根拠にたどりつけない

EBI Tools, NCBI Blast, Clustalw, TMHMM, VISTA あたりを使っていろいろ検証中...。どうすりゃいいんだ? Electronic annotation を引き出したオリジナルデータソースが引かれていないので自分で再現することを試みているがうまくいかん。

ヒトゲノムが一日で読める時代

DNA シークエンス解読法はサンガーが開発した di-deoxy 法が基本となっており、世界中のシークエンサーのほとんどはこの技術が根幹に組み込まれている。ゲノム解読プロジェクトの根底をなすこの技術そのものが、解読速度のボトルネックとなっており、例えば3…

Axon guidance: Repulsion の一考察

Axon (神経軸索) の誘導は、神経回路を構築していく上で重要な細胞へのシグナルであり、神経ネットワークの構築過程を分子生物学的に記述する上で欠かせない概念である。Axon guidance は正の走行を誘導する attraction signal と、その逆である repulsion s…

Intermediate Filament

細胞の形を制御している細胞骨格を分子は太い繊維である microtubule (MT), 細い繊維である actin cable そしてその中間の太さを持つ intermediate filament (IM) から構成される。重合端/脱重合端を持つ、極性ポリマーとして存在する MT や actin とは異な…

競合相手?

Iowa 大学の Eberl's lab 。もしかして...。キーワードが似てるようで似てない。

Yeast Genotype Nomenclature

Sign Meaning and notes h Mating type locus, h90, h+, h- など ade アデニン要求性, ade6-M216, ade6-M210 は別々の変異で相補する。Diploid の選択に利用 leu ロイシン要求性 ura ウラシル要求性, ura4-D18 は完全な ura4 の KO, ura4-DS は部分的 his ヒ…

ようやく現実に帰ってきて

現実逃避気味に今後の研究計画についてディスカッションする。いろんな技を駆使するアイディアが飛び交うが、現実問題としての院試準備およびジャーナル準備はまだ完了していない。足下すくわれないようにしないと。後少しで 12 時間切るな。指定された時間…

才能とは何か by 羽生さん

どの世界においても若い人たちが嫌になる気持ちは理解できる。周りの全員が同じことをやろうとしたら、努力が報われる確率は低くなってしまう。今の時代の大変なところだ。何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われない…

獲得すべき重要な能力のひとつ

ボスのページとトロントの伊倉さんのとこで...。ほんとに時間が足りないように思う。 上の人の文章を読んでいて思うのは、見据えている時間的距離に差があるのではないかということ。自分はほんとの近視的で長くても半年くらいの見通しくらいしか確実に見え…

古巣訪問

お盆なので、数%のひとに会えればいいかなぁと思いつつ、ふらふらと出かけた。実は昨日で未来科学館の特別展「恋愛物語」が終わるので行く予定だったのだが、諸事情によりキャンセル。 長いことご挨拶に行ってなかったので、多少不安だったけど久しぶりに学…

研究室のスタイル

柏松堂随想から。 うちの研究室は博士論文も修士論文もテーマは残り3ヶ月くらいにならないと決まらない(修士で出て行く人を除く)。テーマを決めてしまうと、そこから出る成果がその後全て一人のものになってしまうからである。「チーム制」とやらで動いてい…

対等な議論ができる能力

院なんていうものにいると、もう試験みたいに自分の能力をテストされることはもうなくて(あっても TOEFL とかくらい)、成績の良し悪し以外の内容で評価されるようになる。極端な話、毎日が判断材料になってくる。それは、普段の会話だったり、メールの文章…

Central dogma のようなここのところ

ふとタンパク質ばっかり最近触ってる気がする。生化学プロパーの人から見たらまだまだ初級の初級みたいなところをやってるに違いないんですが。そういえば去年は免疫沈降もやってたけど、主に RNA 漬けな生活であることに思い至り、さらに振り返るとその前は…

miRNA

http://www.ambion.co.jp/techlib/resources/miRNA/index.htmlこんなまとめサイトがあった。いつか使うかも。

中途半端な妄想 or 想像と言って許されるのか?

疲れがたまってきたせいか、どうも妙な思考が。多分、いろんな方とお話ししたり、鼻行類なんていう本を読んだりしてある種の興奮状態に精神があるんだろう。 発生生物学を突き進めていった先にどんな世界観が開けるのか。おそらくそんな問いが頭のどこかをか…

A Rare and Absolute Influence

U 先生とお食事しながらお話させていただいた。Systems biology の若手の第一人者である方と接点を日常的に持てるというのは得難い経験。この高揚/刺激を忘れないで、今後の目標や糧にして着実にペースを確認しつつ歩んでいきたい。むしろできる限りの速度…

成果と競争と

Drosophila melanogaster の遺伝学は Thomas Hunt Morgan が20世紀の頭に開始し、それ以来の知見の蓄積によって他のどのような多細胞生物よりも遺伝学的な研究がなされている。初期の Drosophila research community は実験テクニックや変異体などを commu…

シンポジウム

http://www.nins.jp/symposium/Imagingscience.htmの参加許可を頂いたので、勉強しにいくことに。楽しみ!

ゲルが固まらない

果たしてこの話を science カテゴリにいれていいかどうかは悩ましいところだが。 変だ。Agarose ゲル(ようするに非常に高純度の寒天ゼリー、 DNA を分子量で分けるときに使う)を作っていたが、0.7g を 100ml のバッファーに溶かして 0.7% のゲルを作っても…

シンポジウム2つ

京大で 7/1(金)-7/2(土) に開催される京都大学 大学院生命科学研究科。聞いてみたい面白そうなタイトルがいろいろと。外に話しを聞きにいくのもたまにはいいかな。 もうひとつは箱根で COE のプログラム 7/2(土)。The Center for Integrated Brain Med…

国が科学をどう捉えているか - 総合科学技術会議

柳田先生の休憩時間より http://mitsuhiro.exblog.jp/2139740/ この国がどのように科学技術というものを捉えており、そのためにどのような予算配分を考えているかについては把握しておく必要があると思う。時間をかけて読んでみるつもり。おそらく総合科学技…

Originality and establishment of personal biological point of view

Through discussion with K師匠。師匠、あるいはボスの劣化コピーになってはいけない。象るものは滅ぶ。独自のスタイルを確立して、その実行の proposal を説得できるための下準備をすること。新しい生物学に手をかけているという認識のもとに、その中での自…

仕事への自負

論文という形で自分の仕事を世に問うときどのような姿勢で望むか、ということに対する意見。傾聴しなければならない。 http://d.hatena.ne.jp/roadman2005/20050623

学会 in Saitama

明日から三日間学会。情報収集とエネルギー充電のいい期間。長旅なので、だいぶ思考できそう。シンポジウムに期待大。タイトルからして。 Silencing of M1B in MDCK and FRT epithelial cells. M1B は basolateral membrane へのタンパク質ソーティングに効…

EU 憲法と科学

The constitution would authorize the EU to support science for its own sake. From Nature 435, 386 (26 May 2005) | doi: 10.1038/435386a 文化的に xx の役に立つのかどうか、というのがなにをするにも問われてしまう風土というものはあるようで。でも…

獲物

どんな料理が出てこようがなぁ、出された料理は君自身でおいしく食べる努力をせねばアカンねん。 from Gardener's diary@Yale http://www.sgtpepper.net/garden/diary/?date=20050527#p02 とボスがおっしゃっていたそうな。確かに、その通り。肝にめいじてこ…

距離感

http://mitsuhiro.exblog.jp/1817422/ 柳田先生のブログを読んで凹む。まだまだ、ぜんぜん自分だめだめ。確実に危機感が足りない。