2008-01-01から1年間の記事一覧

メラミン - Melamin - その背景と毒性

食品に含まれるタンパク質量を偽装するために、牛乳製品などに混入されていることが指摘されてきている。特に2007年アメリカで発生したペットフードのメラミン混入によるペットの大量死が2008年に発生した食品への混入の前哨として解析されている。 American…

Hand held CLSM!!

ペンシル型プローブ式の共焦点レーザー顕微鏡システムというなんだか信じられないものが販売されているようだ。販売元はプライムテック株式会社、資本金は5千万円、設立から20年。 プローブの構造 レーザー光の投射と蛍光の検出用に単一光ファイバーを使…

人工遺伝子合成と遺伝子組み換えの利用

ウィルスやバクテリア由来のタンパク質を生物を制御するための道具として利用し、生命現象を解析することが比較的容易になってきている。特に、NCBI に集積されている DNA 配列のデータベースと DNA の機能に関する文献の情報を基に、目的とする機能を抽出し…

SNARE 依存性の exocytosis を止める

Amphiphysin mutation Drosophila Amphiphysin functions during synaptic Fasciclin II membrane cycling Mathew D, Popescu A and Budnik V J. Neurosci. 23, 10710-10716 (2003) UAS-TNT (tetanus toxin) cleaves syb. Targeted expression of tetanus to…

Exocytosis を止める

synaptobrevin (v-SNARE) の細胞内ドメインのみを過剰発現させると、SNARE を介した exocytosis を止めることができるかもしれない。再構成系において、v- t- SNARE をそれぞれ含むような膜同士を混ぜてほっておくとどんどん融合が進む。しかし、synaptobrev…

Methods in presentation

Always: Conclusion comes first. Two basic technique that are really functional Introduction General background of the field you are working Consensus that is widely accepted within the professionals Explain the methods utilized to obtain t…

A trigger for membrane fusion: Synaptotagmin (Syt)

背景 これまでの未解決の問題 SNARE がどのようにして脂質二重膜を融合させるのか t-, v-SNARE 複合体の制御機構はなにか 過去の理解 Complexin: Membrane hemifusion で SNARE complex を clamp Ca2+ & syt: Relieve complexin clumped SNARE for total mem…

紹介論文

Use of resonance energy transfer to monitor membrane fusion. Struck DK, Hoekstra D, Pagano RE. Biochemistry 20, 4093-4099 (1981)

膜融合解析の再構成系について

手法 FRETを用いる 材料 N-NBD N-(7-nitro-2,1,3-benzoxadiazol-4-yl). Exitation peak 450nm, Emission peak 520nm Rhodamine. Exitation peak 550nm, Emission peak 590nm Phosphatidil serin (PS)PS に N-NBD あるいは Rhodamine を共有結合させた脂質を…

SNAREpinの特異性を保障するメカニズム - SM proteins

わざわざブログに書く理由 最近 exocytosis に興味があるので、局所的細胞膜融合を活性化するメカニズムに関する知見の評価をして、全世界に公開してみたくなったから。 背景 膜融合には SNARE (soluble N-ethylmaleimide-sensitive factor attachment prote…