人工遺伝子合成と遺伝子組み換えの利用

ウィルスやバクテリア由来のタンパク質を生物を制御するための道具として利用し、生命現象を解析することが比較的容易になってきている。特に、NCBI に集積されている DNA 配列のデータベースDNA の機能に関する文献の情報を基に、目的とする機能を抽出して実験をデザインするための資金的および時間的コストが大幅に短縮されている状況を鑑みると、今後このような方法論は一般的になっていくだろう。

人工遺伝子合成に関して、海外のサービスと日本国内のサービスを比較すると2-3kb程度の長鎖DNAでの一塩基あたりのコストが日本は海外よりも3倍程度高い ($1 = 106円として換算)。

Reference

Cleavage of members of the synaptobrevin/VAMP family by types D and F botulinal neurotoxins and tetanus toxin.

Yamasaki S, Baumeister A, Binz T, Blasi J, Link E, Cornille F, Roques B, Fykse EM, Südhof TC, Jahn R, et al.
J Biol Chem. 269, 12764-12772 (1994)