俺たちのマグロ

俺たちのマグロ
ドキュメンタリーとかフィクションの棚で心惹かれたタイトル。一本釣りでマグロを仕留めるのはどんなものなのか、とかマグロにまつわるお話をもと船員の料理人が綴っている。

(一本釣りは)それはさ、一対一の生物の戦いなんだ。(中略)
57kg と 270kg が戦うんだ。自分の四倍もあるべ。これを仕留める快感だなァ。

青森県大間は一本釣りのメッカらしい。2000年には 200kg のマグロに二千万の値がついたとか。マグロ一本で家が建つ。-60度の冷凍庫の発達によって長期間鮮度を保てるようになり、衛星回線を通じた通信手段の向上によってどんな状況でもクリアな音での情報交換もできる。ソナー(多分アクティブだと思う)まで最近の漁船は搭載しているらしい。このことによって、魚の進行方向までわかる。さらにGPS の普及によって沈没地点の特定もリアルタイムだし。でも、戦いは一対一。
問題提起として、マグロの世界的な消費のうち日本はその1/3を占めている。この巨大な市場を目当てとしてマグロターゲットしたビジネスが過熱している。そしてマグロを捕獲あるいは畜養するためにイワシなどが乱獲されることになる。そのことが原因かどうかはわからないが、漁獲量そのものが近年減少傾向にあるという。
漁獲量に関する制限は既に何年も前から各国への割当量が決まっている。そのくらい海産物資源を使っているということだ。
いくつか思うところがあるけど、まともなことが書けなそうなので延期。