PCP - Fz imaging and immuno EM in wing disc - Shimada of Kyoto Univ.

上村研の若頭という異名をお持ちの島田さんのポスター。Fz-GFP をインターバル1分のタイムラプスで見ている。Distal 方向へのシグナルの移動が一過的に優位に増えることを示している。透過電顕で見ると微小管が P/D 方向に配向していることが確認されたが EB1-GFP で見る限りどちらかに +/- 端が向いているということはないらしい。
現在までのところ、一番始めに極性がみられる分子は protein phosphatase 2 A の subunit のひとつということらしいが、報告したラボ以外での再現性がとれていないらしい。また、disc ができる時点ですでに P/D 方向の例えば何かの勾配が極性をもたせている可能性も十分に考えられるので、あいかわらずどうせめていいかよくわからない。Fz / Fmi の下流探しが大事になるのかな。Y2H で Usui さんがやられていたようだけど。
Harumoto さんも同様の系で細胞分裂の方向性を tubulin-GFP で見ていて、movie をみせていただいた。細胞分裂の進行中に分裂している細胞に接する分裂していない細胞でシグナルが P/D 方向に細胞を切るように走ることがある。
どちらの time lapse もインターバルを 1s 以下に落として多点で現象を観察する必要を感じた。PCP シグナル経路の変異体での immuno-EM (ほんとにこれはすごい解像度)、clone で katanin の o/e などいろいろ見てみたいものはあって、すごく興味深い系。