ゲノム操作の新しい手法の開発

• Highly efficient endogenous human gene correction using designed zinc-finger nucleases. Nature 435, 646-651 (2005)

相同組み換えによるゲノム編集はその効率の低さ、あるいは組み換え率の配列依存性によって信頼度がそれほど高くなかった。この問題に対する有効な解決方法が提出された。
DNA 二本鎖が切断されると、相同染色体同士の相同組み換えによる DNA の修復が起きる。このときの修復は相同な染色体の配列に依存した形でなされる。このことを利用し、DNA 二本鎖を切断する制限酵素と、通常染色体以外の染色体の導入を組み合わせることでそれこそ、一塩基レベルでのゲノム編集が可能になる。