昨日の骨ゼミより

  • Dynein light chain 1 regulates dynamin mediated f-actin assembly during sperm individualization in Drosophila. MBC advanced on-line publication 10.1091/mbc.E05-02-0103 (2005)

Drosophila の精子形成過程も細胞骨格制御などの細胞生物学のモデルシステムとして使われている。ここで、精子の独特の細長い形を作る際に、アクチンの局所的な集中を引き起こされていることが知られており、この過程に dynamin が絡んでいることが遺伝的相互作用から示された。Dynein light chain 1 もこの過程に関わっていることが知られていたが、dynein の性質上、微小管との相互作用で minus end motor としての物質輸送装置の一部として機能していることが予想されていたが、実際には dynamin と関わってアクチン系に関わっていることがわかってきた。
Dynein light chain 1 (Dlc1) は、マウスの脳抽出液と GST-Dynamin の結合を調べることで Dlc1 - dynamin の相互作用が調べられていたらしい。
また、NCB にそろそろ出るが、 FAK と dynamin が focal adhesion の disassembly に関わっているとの報告がある。W さんのセミナーは情報量が多くて、受け手の方で処理しきれていないな。