Regulators of endocytosis maintain localized receptor tyrosine kinase signaling in guided migration

結局金曜日の JC はこれにすることにした。EMBL の Rorthの研究室の仕事。Border cell という vivo の細胞移動および癌の浸潤モデル系において、移動している細胞の進行方向側にリン酸化チロシンのシグナルがあり、それを Cbl および Sprint というふたつの分子が極性のメンテに働いているという内容。Endocytosis がらみの因子であった Cbl と Sprint はあくまで、recepor (RTK) を細胞内に取り込むことで活性を down regulate すると考えられてきていたが、まったく新しい概念として、特定の方向へ活性化したレセプターの局在を保ち続けるというものを提唱している。Cell クラスだと思うんだけど、少なくとも3点は問題があるような気がする。

  • RTK 活性の極性モニタに抗リン酸化 tyrosine 抗体を用いており、どのリン酸化 tyrosine を見ているのかよくわからない (いくつか裏の実験をとっているが...)
  • その裏の実験がちょっと弱い。Drosophila genetics を完全に活用すればなんとかなるはずなのに、ある実験がなされていない。
  • Live imaging による経時的なデータがない。この系はできないんだっけ?培養できないのかな。

なんでだろ?なんか理由があるんだろうけど。

Pair programming

ふたりで開発する、という手法。ペアプロと上司でないマネージャはすっぱいブドウ - *「ふっかつのじゅもんがちがいます。」withぬこを引用させていただく。
ついでに、Joel on Software original同じものの日本語訳
上の記事も含めていろいろ思うところがあるけど、とりあえず JC の準備をせねば。起きたのでちょろっと書いておこう。あとは印刷だけだし。
多分、image informatics を進めていくうちに必ず pair programming をすることになるだろう。師匠と相談してしばらく coding 漬けな生活を送る scheduling をしよう。それから例のリアルタイムビューアもだな...。なんでちゃんとした製品がないのか。
なんていうか、ことばだけでは伝えられない技っていうものはたくさんあって、それは自分一人で習得するよりも既に修めている方が実際にやっているところを見た方が実地で覚えられるし応用も利く*1。だから、時間が余ったら邪魔にならない程度に他の人の仕事を見ているのはとても勉強になる。一方的な pairing だけど。
同じようにもし教える立場に立ったならば、初めは付いて回らせるようにするといいかもしれない。

  • 説明する
  • やってみせる
  • やらせてみる

の三段形式も悪くないけど、まずやってみせて吸収させるのが一番いいかもしれない。教えることが楽しかったときもそういえばあったような。

*1:OJT?

進路

同期の内定祝い。都内某所で。タイミングをあわせて帰れればよかったんだけど。第一志望だった省に進めることになった。みんながんばってるっていうはなしを聞いて energy をもらう。Master を修めたやつが官に進んでいってくれると、研究畑の評価も変わってくるだろうし。とにかく、うれしいはなし。おめでとう。