Regulators of endocytosis maintain localized receptor tyrosine kinase signaling in guided migration

結局金曜日の JC はこれにすることにした。EMBL の Rorthの研究室の仕事。Border cell という vivo の細胞移動および癌の浸潤モデル系において、移動している細胞の進行方向側にリン酸化チロシンのシグナルがあり、それを Cbl および Sprint というふたつの分子が極性のメンテに働いているという内容。Endocytosis がらみの因子であった Cbl と Sprint はあくまで、recepor (RTK) を細胞内に取り込むことで活性を down regulate すると考えられてきていたが、まったく新しい概念として、特定の方向へ活性化したレセプターの局在を保ち続けるというものを提唱している。Cell クラスだと思うんだけど、少なくとも3点は問題があるような気がする。

  • RTK 活性の極性モニタに抗リン酸化 tyrosine 抗体を用いており、どのリン酸化 tyrosine を見ているのかよくわからない (いくつか裏の実験をとっているが...)
  • その裏の実験がちょっと弱い。Drosophila genetics を完全に活用すればなんとかなるはずなのに、ある実験がなされていない。
  • Live imaging による経時的なデータがない。この系はできないんだっけ?培養できないのかな。

なんでだろ?なんか理由があるんだろうけど。