The Winds of God

L Companyによる舞台を見にいった。ほんとに久しぶり。八月ということもあり、戦争を意識してこの時期なのかなとも思ったけど。アドリブ、緊張と弛緩、もちろんテーマも面白かった。演劇を生で見る高揚感はいいもので、気分転換できた。
学徒出陣で徴兵され、特攻隊に編入された人は二十歳前にいのちを散らしていっていた。どのようなことを感じ、どうやって生きて、死んでいったかということに思いを馳せることができて、今を生きている自分は精一杯与えられた環境を生かしきれているかどうか、ということを自問せずにはいられなかった。
絶望的な戦局で、空襲によって自分の大事な人が失われていく中、とれる最善の策として特攻を選択して、自分の生き方/死に方を決定した人達。零戦に乗って、突撃を敢行するため離陸した後、接敵する前の空でどんなことを考えて、どんなに強い感情を持ったんだろう。決断し、攻撃命令を受けて、実際に搭乗して。
守りたい、ではどんな選択肢があるか。当時の状況を想像することができた。いまを大事にするためにも。