Cellular memory enhancement

  • Enhancement of cellular memory by reducing stochastic transitions. Nature 435, 228- (2005)

Y さんの論文セミナーから。システムバイオロジーの今後を占う仕事だとかで、あるネットワークの因子が同定されて、因子間の関係が記述された後に、システムの振る舞いのダイナミクスをどのように理解するかということに焦点を当てたものらしい。系は Saccharomyces cerevisiae の galactose metabolism pathway で、 UAS-YFP で活性化状態をモニタリングしている。シグナルネットワークの各コンポーネントや制御領域に変異を入れてやって、システムの振る舞いをモニタして、galactose 分子への応答をみていた。
初期条件として galactose がある場合とない場合で、一定時間後に galactose 濃度を上昇させた場合のシステムの応答を比較するということで実験を行っている。
とにかく定量性がないとこういった解析はできないので、多細胞生物系で同様のアプローチをするには定性的議論からの昇華が絶対条件となることを再度確信。