生化学若手の会春のセミナー参加記録

Ctenophora2005-06-06

北川先生の話はラマン分光の話で、分子内のエネルギー変化や立体構造変化を振動数の変化としてモニターして予測するという内容。マイクロ秒やピコ秒単位の分子の性質転換が振動数として観測できるらしい。
上田先生の話はシステムバイオロジーと体内時計への方法論の適用の話。分子生物学の集大成を用いて、ゲノム規模で現象を解析していくという内容。

  • 現象を支配している遺伝子をすべて同定し、それらの関係を記述する
  • シミュレーションによってシステムを予測する
  • システムに操作を加えて制御する
  • システムを再構成する

現象の理解の分類として上田さんは上記の4つを例として挙げている。ある現象を支配している遺伝子の現象を説明するための十分性を判断するためには再構成系が必要であるというのが、強い主張。