岡本太郎

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間
隣のラボの T さんにお薦めされてお借りした。絶対自分では読まない本でとても惹き込まれて読んでしまう。もっととんでもない人だと思っていて、解釈不能の文章を書くのかと思い込んでいたのだけど、かなりくだけた文体でとても勢いを感じた。元気がでる本で、こんな感じ。気になったところを引用。

何でもない一日のうちに、あれかこれかの決定的瞬間は絶え間なく待ちかまえている。朝、目をさましてから、夜寝るまで。瞬間瞬間に。(中略)
そして、みんな必ずといって良いほど、安全な間違いない道をとってしまう。

愛情だけが二人の仲を結んでいる。無条件の関係だから、男も女も相手に対していい加減にはなれない。その緊張感が女を、異性としての男をみがくのだ。パリの男も女も年をとってからもどこか色っぽいのはこういう気風と関係があると思う。

ひとつまりをさんに。

純愛とは、男女関係につきものの瑣末な利害を乗り越えたまったく無条件な愛の姿だ。

だそうです。