ミステリ - 宮部みゆき

模倣犯1 (新潮文庫) 我らが隣人の犯罪 (文春文庫)
夜な夜な読み進んでいる。どちらもおすすめできるシリーズ。自分としてはベストセラー作家に対して斜に構えていた傾向があるのだが、このふたつを読んで意識が変わった。犯罪にかかわる人間の心理の描写がとても細かく、実際はどうか知らないが、思いもよらないところが記述されていた。犯罪者、被害者、被害者の縁者、警察、報道関係者、それぞれの家族など。とくに 我らが隣人の犯罪 (文春文庫) は短編なので読みやすく、しかも個々が読み応えがある。こんな短編はお目にかかったことがない。